小学校生活科教科書の問題点に関する

JEA社会委員会の見解


1993年6月1日

日本福音同盟加盟 諸教会・諸団体代表者各位

小学校生活科教科書の問題点に関する

JEA社会委員会の見解

 JEA(日本福音同盟)社会委員会は、これまで主として、(1)信教の自由を守る問題と(2)異端をめぐる問題に、取り組んでまいりました。そのうち前者(1)については、これまで4回の「信教の自由を守る協議会」を開いて、現天皇即位後の大嘗祭、岩手靖国違憲訴訟等の問題を扱ってまいりましたが、昨年11月24日〜25日に開かれた第4回信教の守る協議会で、福音伝道教団大間々キリスト教会の高木寛牧師から、小学校2年の現行生活科教科書の中で扱われている「秋祭り」の問題について知らされました。

 教科書によって取り扱いに多少の違いがありますが、高木牧師のお嬢さんが使用の教科書(学校図書発行)には、「楽しい秋祭りをするために工夫する」とあり、その一例として、神輿をつくるように書かれています。びっくりして高木牧師は、神輿をつくって担ぐような「祭り」の授業は、信教の自由を侵すことになるので行わないよう申し入れるために、種々の働きかけをされました。その詳細な報告を先の第4回信教の自由を守る協議会でしていただいたのですが、JEA社会委員会では、この問題の重要性を認め、本委員会としての見解も合わせて、このことをJEA傘下の諸教会・諸団体にお知らせすることにしました。

 上記の事例は、高木牧師が指摘されるように、公教育で神社神道とのかかわりの深い祭りを実践的に取り上げるものですから、日本国憲法第20条に示されている信教の自由及び政教分離の原則を侵害するものであることが明らかです。憲法第20条は次のように記しています。

 1、信教の自由は、何人に対してもこれを保証する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。

 2、何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。      

 3、国及びその機関は、宗教教育その他のいかなる宗教的活動もしてはならない。

 秋祭りも宗教的活動であることは否定できません。高木牧師の熱心な働きかけで、学校側も問題に気づいて、祭りを授業に取り上げないとの約束を得ることができたとのことです(同封のクリスチャン新聞切り抜き参照)。こうした事例を、高木牧師の以下の提案と共に、皆様の教会や団体の地域における公教育の場で生じる同様の事例の参考にしていただければ幸いです。

 なお、いろいろ問題点を感じておられたり、ご質問がある場合には、本委員会あるいは高木牧師に、ご遠慮なくご照会ください。

<高木牧師の提案>

1、各地で、憲法違反の疑いのある祭りを授業に取り上げないように、学校側に申し入れる。

2、キリスト者のネットワークを形成する(教育情報センターの設立)。

3、キリスト者教師のネットワークを形成する。

4、信徒教育の充実を計る。

5、季節や地域の行事のために、神社や宗教と関係のない「行事」をキリスト者が積極的に提案していく。

「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして、神のものは神に返しなさい」(マルコの福音書12章17節)。

「子どもたちよ。偶像を警戒しなさい」(ヨハネの手紙第一5章21節)。

日本福音同盟社会委員会

委員長 油井義昭


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